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木彫りのお面と僕

この前、物置の掃除をしていたら、突然

コロッと木彫りのお面が転がってきました。

 

まるで自分の存在を思い出させるように登場して

そして僕は若干の恐怖と懐かしさに包まれました。

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実はこれ

僕が小学生の時に授業で作成したモノです。

当時から変わらず、目が笑っていませんね。

一見にんまりしていながらも、この目

腹の底ではなにを考えているかわからないような

なんとも言えない表情でコロッと登場したので

若干びびりました。

 

しかも鰹節かのように表面にカビが生えていますね。

写真で気づきました。。。

 

そしていろいろと思い出しました。

 

当時彫刻刀を手に入れ

なにかを常に掘りたいという衝動にかられていました。

 

ちょうどそんな時に、日曜朝のアニメで

森の落ちている木を拾って

ナイフ一本で彫刻するのが趣味の不器用な感じの男がでていました。

 

即座に影響された僕は、おじいちゃんの小さい山に行き

それっぽい木を拾い、小刀と彫刻刀で掘り始めました。

 

あのワンシーンを思い出しながら、木の根元に座り、幹を背もたれにして。

 

アニメのようにはいかず、思いのほか木がめちゃくちゃ固い

小学生の力では形にすることができませんでした。

 

疲れて地面に手をつくと、モサっとした感触のあとに痛み。。。

 

毛虫でした。

 

僕が一人の世界に入ってもたれていたその木は桜の木で

よく見たら大量の毛虫がいました。

 

っとお面一つでなつかしのストーリーを思い出し

ほっこりしましたとさ。