植物が最も成長する季節、我が家の植物たちもグイグイ成長し始めました。
現在、友人と共同で始める植物計画のため
大量の種子&実生苗があり、忙しい日々を過ごしています。
そんな中、アガベの種子を様々な方法で発芽させ
その中で最も早く、多く発芽した方法を紹介します。
アガベを種から育てる方法
まず、まだアガベを種から育てたことがない方も多いと思いますので
ざっくりと育て方から書かせていただきます。
①アガベの種を購入する
↓
②ベンレート希釈水に1日漬け込む
(アガベの種子は比較的カビが生えにくいためメネデール希釈水でもOK)
↓
③播種する
アガベを種から育てる方法は比較的簡単です。
1.アガベの種を購入する
アガベを種から育てるには、当然種を手に入れる必要があります。
種を手に入れる方法はいくつかあります。
- 国内の種を扱っているショップで買う
Seed Stockさんは、比較的新鮮な種子を販売しており
購入するとおまけで違う植物の種子を付けてくれる事が多いです。
- ヤフオク、メルカリで買う
ヤフオクやメルカリでは鮮度の低い種子を掴むと
1つも発芽しないこともありますが
通常ショップでは常に売り切れになっているような
人気の種も手に入ります。
- 海外から輸入する
これは若干英語が必要になったりしますが
海外の種業者(ドイツのKoehres)などから輸入する方法があります。
種子の鮮度はそのタイミングで1番新しいものを送ってくれるので
発芽率も高めです。
2.播種前にアガベの種をベンレート希釈水に1日漬け込む
これは昔から農家の方も野菜や果物の種蒔きをする前に水に漬けているのを
見たことがあります。
種にとってカビは天敵なので、カビ防止とカビを殺菌する効果のある
ベンレートを水で希釈して使います。
箱の中に個別包装されている小袋1パックに水1リットルで溶かします。
入れ物に種とベンレート水を入れて密閉して1日置きます。
カビが生えにくいため、ベンレートではなく
メネデールで覚醒させるのもよいです。
3.種をまく
用土の上に種を置くように蒔く。
種のまき方や使用する用土は人それぞれですが
今回いろいろと試してそれぞれ発芽率が異なったので
次の項を参考にしてみてください。
アガベの種まき実験、発芽率を比較
今回たくさんのアガベの種を蒔いたので
ついでに3つの方法で発芽率を比較しました。
今回使用した4種類のアガベの種
今回蒔いたアガベの種は比較的安価で安定の人気の
パリー、ヴィクトリアレジーナ、モンタナ
そしてあまり出回っていないワコマヒです。
アガベ発芽率を比較した5つの発芽方法
すべての方法は共通して1日ベンレート水に漬け込みました。
その後はカビ防止のためベンレート水をスプレー
発芽促進のためメネデール水をスプレーして保湿しました。
①〜④は発芽を確認してから植えるスタイル⑤は発芽確認する前に撒くパターンです。
①発芽まで水の中で放置
以前、Youtubeで種子が発芽するまで水の中で放置している動画を見たので
気になってやってみました。
②湿らせたキッチンペーパーに包んでジップロックに入れる
この方法も同じくYoutubeで見て、気になったのでやってみました。
最初はベンレート水で湿らせて密封し、その後はメネデール水をスプレーして
様子をみました。
③密閉した容器に種を入れ、定期的にスプレーして湿度キープ
透明の使い捨てお弁当パックのような容器があったので
この中に種を入れ、定期的にスプレーで湿らせました。
④密閉した容器にバーミキュライトと種を入れ、定期的にスプレーで保湿
③と同じ容器にベンレートを薄く敷き、その上に種を置きました。
⑤密閉した容器に赤玉土と種を入れ、腰水管理
これは以前から僕がやっていた方法で、今回の新たな方法と比較して
どうなのかを見るためにやってみました。
赤玉とバーミキュライトを7:3くらいで混ぜて
ゼオライトを少し入れた用土です。トレーに用土を入れ種を表面に蒔き
その上にラップをして腰水管理です。
アガベ発芽率を比較した5つの方法のランキング
ベンレート水に漬け込んでから1週間経過した今日
それぞれどのような違いが出たでしょうか。
1位 ④密閉した容器にバーミキュライトと種を入れ、定期的にスプレーで保湿
この方法はダントツの発芽スピード&発芽率(99%)でした。
透明の使い捨てお弁当パック容器がよかったと思います。
陶器の入れ物に同じようにバーミキュライトを敷いて種をまき
ベンレート&メネデールで保湿したのですが
透明の容器のほうがダントツの発芽率でした。
なるべく明るいほうがよい(好光性種子)という結果だと思います。
2位 ②湿らせたキッチンペーパーに包んでジップロックに入れる
この方法は発芽スピードは3位と同じくらいでしたが
発芽率は3位よりも高かったので2位としました。
3位 ⑤密閉した容器に赤玉土と種を入れ、腰水管理
いつもやっている方法で発芽スピードはノーマル
発芽率もノーマルな結果でした。
4位 ③密閉した容器に種を入れ、定期的にスプレーして湿度キープ
1位との違いはバーミキュライトがあるかないかのみですが
順位の差は離れました。
土は発芽を助けるという実験結果が出ました。
5位 ①発芽まで水の中で放置
最下位です。ほぼ発芽しなかったので実験終了後に1位の方法に切り替えたら
ほぼ全て発芽しました。
(翌年輸入したチタノタの種子は1日漬け込んだだけで水中で発芽するものが多くありました。おそらくかなり新鮮な種子だったのかと思われます。)
今回アガベの発芽実験に使用したもの
質を選ばなければ全てホームセンターで手に入りますが
買いに行くのが面倒な方やできる限り失敗する確率を下げたい方は
楽天の送料も含めての最安を
ピックアップしましたので参考にしてみてください。
ベンレート
カビを防止する薬品は他にもありますが
既に生えてしまったカビを殺菌する作用もある定番のスグレモノです。
住友化学園芸 GFベンレート水和剤 0.5g×10袋 AM4 価格:477円 |
メネデール
肥料でも農薬でもないので毎日使えて
効果がすごい植物活力剤です。
ベアルートや挿し木の発根、発芽促進に!
価格:345円 |
バーミキュライト
市販の種まき用土だとカビやすい輸入種子には合わないこともしばしば
カビが生えにくくおすすめです。
普通のバーミキュライトならホームセンターに売っていますが
無菌のものは珍しいです。
価格:580円 |
赤玉土(小粒)
赤玉土の小粒です。ホームセンターで大入りで安く売っていますが
アガベには、できるだけ硬質のものを選びましょう。
あまり安いものは吸水後に型くずれして目詰まりを起こし
水はけが悪化することで根腐れの原因となります。
超硬質 赤玉土 小粒 2L / 家庭菜園 ベランダガーデン 培養土 価格:330円 |
まとめ
今回の実験でわかったベストなアガベの種まき方法は
透明の容器にバーミキュライトを敷いてその上に種をまき
ベンレート水とメネデール水で保湿して密閉でした。
発芽には種の鮮度や管理方法も重要になってきますので
ヤフオクなどで個人から購入する場合は、なるべく新しいものを
購入して少しでもリスクを減らしましょう。
ドルステア・ギガスの播種もしているので
また記事にしたいと思います。
お読みいただきありがとうございました!