発芽率97%のアガベの種まきの時期と方法[チタノタ・ブルーBB編]
今回は4種類のアガベの種を蒔きました。
大したことはしていませんが、誰かの参考になればと思います。
今回蒔いた4種類のアガベ
- ユタヘンシス・エボリスピナ
- モンタナ
- チタノタ・ブルー
- ホリダ
今回蒔いた種のうちユタヘンシス・エボリスピナのみ個人で輸入し
他の3種は輸入種子を日本で購入しました。
その中でチタノタ・ブルーの発芽率が凄まじかったので簡単に記事にしておこうと思います。
アガベの種まきに必要なもの
アガベの種まきに必要なものはこれらのものです。
アガベの種子
これがなければ物語は始まりません。
ネット(ヤフオクやメルカリ)で安く購入することができます。
その他、海外の種子専門業者やオークションサイトで購入する事ができます。
オークションで個人セラーと取引する際は注意が必要です。
きちんと植物の検疫などをしてくれる方を探す必要があります。
種まきポット
僕は一つずつ分かれているタイプの種まきポットを使用します。
よく植物店などでは数が多いからかトレーに一気に種を蒔いて
発芽してトレーにぎっしりという光景を目にしますが
僕の場合はカビが生えてしまったら生えてしまった芽だけを隔離できるのと
それなりのサイズになるまで植え替えをしなくてよいなどの利点を考えて
丁寧に1粒ずつ蒔きます。(種子が極小の植物は除く)
そんなに数はたくさん蒔かないという人はこのようなセットも便利です。
12穴ポットと下の専用トレーとフタのセットx3です。
1穴に1粒の計算で36個の種子を蒔くことができます。
僕のように数多く蒔く人は高くついてしまうのであまりおすすめはできません。
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種まきポット用トレー
種まきポットを腰水管理するのに使います。黒で温まりやすいのも◎
上の種まきポットセットには付属しているので購入する方は別途買う必要はありません。
種まき用土
僕が種まき用土に使用する土は、基本これです。
この2種を 3 : 7 くらいの割合で混ぜて使っています。
アガベの場合は種子が大きいためそれほど気にする必要はありませんが
極小の種子を蒔く時はバーミキュライトもできるだけ細かいものを使用します。
市販の種まきの土はこの土よりカビやすかったので使用していません。
僕は底石に使用する赤玉土は比較的安いものを使いますがある程度大きくなるまで植え替えをしない予定なので硬質の型崩れしにくいものを使っています。あまりにも安いものだと型くずれして目詰まりを起こし、排水性が落ちて根腐れの原因になります。
大袋は送料がそれなりにかかりますが自宅まで届くので便利は便利ですね。
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バーミキュライトはカインズホームのものが安くて細かくて使いやすいです。
DCMは少し荒目で後々使いにくく感じました。
ネットで購入したい方は細粒のものを選んだほうがよいです。
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ベンレート
ベンレートは植物のカビ性の病気の予防と治療効果のある殺菌剤です。
僕は大体1000倍〜2000倍くらいに水で希釈して使用します。
こちらが楽天最安値です。小さいので送料も安く収まります。
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ラップ
種まきポットの専用のフタは意外と高いのでラップを使用します。
サランラップは分厚くて熱を加えても臭いが食品につかない優れものですが
避けやすく、くっつきにくいという弱点があります。
ここで使用するラップは薄くてよくくっつくタイプのものを選ぶとよいです。
僕は値段と質でリケンラップを使用しています。
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価格:247円 |
アガベの種まき
大したことはしていません。
僕個人が国内外の師匠に教わったことを参考に
自己流にまとめて勝手にやっている方法です。
①種まき用ポットの底に底石用の赤玉土の中粒を入れる
種まきポットをトレーの上に載せます。
赤玉土の中粒を底石として少し入れます。
赤玉土は保水性があり下から吸水し、根を下に張らせる役割としてですが
入れすぎると上にかぶせる種まき用土が後日水を吸った状態だと
地割れしやすくなるため、ポットの底穴を塞ぐようなイメージで少し入れます。
赤玉土を使わずにネットをポットのサイズにカットして
底に敷くのもよいです。
②種まき用土を入れる
ポットの上から5mm以上あけて用土を入れます。
上まで入れすぎる発芽後にすぐにラップにあたってしまいます。
カビ防止で用土を殺菌するため熱湯をかけてから使用するという方法もありますが
台湾やオランダの僕の師匠は消毒をせずに使用していたので、僕もそのまま使用しています。
熱湯をかけてからやった事もありますが、水分が抜けるまで扱いづらく
極小の種子は密着度が下がるとともに発芽率が下がってしまいました。
③種を蒔く
ベンレート希釈水に1晩漬けておいた種子を用土の上に蒔きます。
種子はカビやすいため、ベンレートで殺菌しておくと有効です。
種子には好光性種子と非好光性種子があり、好光性種子の場合は
種子の上に土を被せずに太陽光を当てると発芽しやすくなりますが
僕はアガベはどちらにも該当すると考えます。
というのもアメリカの大学の研究でアガベの種子に太陽光を当てても当てなくても
発芽率に違いはなかったとの結果がでているためです。
(種類にもよりますが。。)
④腰水用トレーに水を注ぐ
腰水用トレーに水を注ぎます。ポットの底から充分に吸水できる量を入れます。
だいたい表面が湿って水分でテカりが見えるようになるくらいまで。
⑤ラップをかけて密封する
ラップをかけて密封し高温多湿の状況を作ります。
⑥待つ
うちではレースのカーテン越しくらいの半日が当たる室内に置いています。
様子を見ていると種子がカビてきてしまうものもありますが
すぐに処分するのは判断が早すぎます。
一旦カビを取り除いてからベンレートで殺菌し直して置いておくと
何事もなかったかのように普通に発芽するパターンもよくあります。
⑦半数くらい発芽したらラップを外す
蒔いた種子の半数くらい発芽したらラップを外します。
根気があり細かい作業が好きな方は発芽したポットのみラップを切り取るのがベストです。僕もやっていましたが今回は発芽率が高かったのでやっていません。
アガベは種まきから何日くらいで発芽するのか
アガベは種を蒔いてから何日くらいで発芽するのかといいますと
種のコンディションと時期が大きく関係します。
種子は発芽の保証はないのが普通ですから
信頼のある生産者の人から買うのが1番と考えます。
あとは適した時期または適した時期のような環境で蒔くことです。
今回は日中の室温が安定して20度を上回り、最低気温も12度以上はある環境で
種を蒔いてから4日目にいくつも発芽しました。
1週間経過後のチタノタ・ブルーは60粒中58粒が発芽しました。
これは過去最高記録の発芽率です。
まとめ
タイトルでえらく大それたことを言っていますが
上記のように普通に種を蒔いて
レースのカーテン越しに置いておいただけです。
その他の種類もま記事に残しますので
自分の忘備録、どこかの誰かの参考になれば幸いです!