最近は、健康な人でもメタボだったり、30歳を超えたりすると腎臓病になるケースが増えているという情報を目にし、自分も例外ではないので詳細や普段からできる予防法を調べてみました。
まずは私も含め知らない人も多いかと思うので腎臓の基本的なことから。
腎臓とはどんな臓器なのか
腎臓は腰より上の背中側に、左右に一つずつあり、大きさは大人の握りこぶし程度でそら豆のような形をしています。
主な働きとしては
・尿の量を調節して体内の水分量を一定に保つ。
・老廃物を尿として排泄させる。
・電解質の量や濃度を調整する。
・血液を弱酸性に保つ。
・ビタミンDを活性化させる。(ビタミンDはカルシウム、リンのバランスを整え、正常な骨を維持するのに必要なホルモンです。)
・赤血球の産生を促すエリスロポエチンを分泌する。
・血圧を調整するホルモンであるレニンを分泌する。
なにやら難しくてよくわからない働きもありますが、一言で言うなら
”老廃物や塩分をろ過し、体の外に出す”という重要な役割をしています。
腎臓病とは
腎臓病は自覚症状があまりなく、腎炎に関しては10年以上無症状で経過するようです。
慢性腎不全になると、体内の老廃物をうまく排泄できなくなり、血液中に有害物質が残ってしまったり、反対に尿と一緒に必要な物質まで排泄されてしまったりと本来の働きができなくなります。
病気が進行すると自覚症状が現れますが、主に夜間に尿がしたくなったり、貧血や倦怠感、むくみ、息切れなどです。
症状が出るまでに時間がかかるので、早期発見するには定期的な検査を受ける必要があります。
最近は動脈硬化から腎臓病になる人が多い
最近は高齢化やメタボ(メタボリックシンドローム)の人が増えています。
メタボの人は血圧や中性脂肪が高いので動脈硬化を起こしやすい。
腎臓はさまざまな血管がたくさんあるので、動脈硬化になってしまったら
血管の先にある血液をろ過する場所である腎臓に血流が行かなくなる。
そうなると腎臓病になってしまいます。
健康な人でも30歳を超えると腎臓病になる可能性が高くなる。
30歳を超えたあたりからネフロンという尿を作るためにある糸球体と尿細管の組合わせの物がどんどん減っていくそうです。
通常は100万個あるネフロンが加齢によりどんどん減って、半分になったとしても検査で異常値は出にくいそう。。7割くらい減った状態でようやくわかるので、分かったころにはいろいろと症状がでてくるような感じです。
腎臓の状態を知るにはどうすればよいのか。
腎臓の状態を知るにはネフロンの状態を早い段階で知るという事が予防のカギになります。
既存のマーカーで見る項目は「eGFR」です。
血清クレアチニンの数値と年齢と性別からわかる計算式があるのでそれを元に
計算して、100がフルだとして50だと半分のネフロンが壊れているということになります。
計算式はこちらのサイトを参考にしてみてください。
腎臓は一度壊してしまうと元に戻らないと言われますが、残っている細胞を減らさずに維持する方法はあります。
問診により、減らしている原因を洗い出して、その原因に対する解決策を実行するのです。
自覚症状がない病気がゆえに「経過をみましょう」とネフロンの状態をスルーしてしまうドクターもいるそうなので、自分で最低限の知識を持ち合わせて検査をきぼうするひつようがあります。
あと、水をたくさん飲む。通常成人は一日に1500ccの水を飲むと良いとされていますが、腎臓の悪い人はそれ以上飲む必要があるそうです。
自分の大事な体、透析になってしまったら大変なので、予防に対する意識を高めていかなければならないなと強く思いました。